全技連について

会長ご挨拶

混迷の時代に光る「日本の匠の技」

会長写真

 令和も2年目となりました。

 平成の30年間は、バブル崩壊後に続いた長引く円高により、ものづくり拠点が海外に流出しました。同時に技術・技能も流出しました。産業が縮小化したことで非正規労働者が増加し所得格差が起きました。日本経済、特にものづくり産業にとっては「失われた30年」であり氷河期と感じる時代でもありました。

 令和の時代に期待したいところですが、今年は年明けから新型コロナウイルスの感染が広がり波乱含みのスタートになっています。

 私は過去の歴史からみて、30~40年単位で時代は変わるとみています。

 日本の経済変化を見ても1930年に世界恐慌・昭和恐慌、1960に所得倍増計画・高度成長スタート、1990バブル崩壊と30年周期で大変化が起きています。  そして大きな戦争・紛争は40年周期で起きています。

 1860年代の明治維新、アメリカ南北戦争。その約40年後に日露戦争、第一次ロシア革命。その40年後に第二次世界大戦。その40年後にソ連のアフガン介入、イラン・イラク戦争、天安門事件、ベルリンの壁崩壊が起きました。

 今年、2020年は、経済の30年周期と戦争・紛争の40年周期が偶然にも重なる年です。不気味です。これに新型コロナウイルスが加わりました。夏にはまた大型台風がくるかもしれません。首都直下型地震も油断できません。東京オリンピック・パラリンピックが開催される年だけにこれ以上の災禍がこないことを願うばかりです。

 災禍の多くは天災ではなく人災です。人間は同じ失敗を繰り返す動物だと言われます。

 辛い思い、痛い目にあった人たちが表舞台から消えて、全く知らない人たちが次の社会の中心になる。人が入れ替わる時期に変化が起きます。経済と戦争の周期の違いは痛手、記憶の違いの差かも知れません。

 これらの問題を解決するのも人間ですが、残念ながらリーダー不在の時代に起きます。
冷静に判断するリーダーが消えていき人間核兵器的リーダーが林立し始めます。ヒットラー、ムッソリーニ、スターリンといった第二次大戦前と酷似してきました。

 ものづくりは時代の流れに大きく影響されます。戦争になれば軍事産業、ウイルスが蔓延すればマスクや医薬品産業が拡大します。

 いつの時代でも衣食住工のものづくりを平和的に推進している国や都市は地味ですが元気です。災禍にあってもいち早く立ち直ります。ものづくりは人を殺傷するのではなく幸せにするものです。日本は地道にものづくりの道を歩まねばなりません。

 私たちは時代環境を注視し、日本が尊敬される活力のある国にする必要があります。
技能士会はこれからも時代環境に合わせて適切かつ積極的な活動を展開していきます。

一般社団法人 全国技能士会連合会
会長 大関東支夫(おおぜきとしお)

組織概要

団体名 一般社団法人 全国技能士会連合会
所在地 〒162-0844 東京都新宿区市谷八幡町13番地 東京洋服会館6F
電話 03-5946-8791
FAX 03-5946-8792
メールアドレス
代表者 大関 東支夫
設立 1985年6月 一般社団法人移行 2013年4月
事業内容 技能士の技能及び知識の向上を図り、技能に対する社会的評価を高めるための事業、全技連マイスター事業、
全国技能士大会や技能グランプリの実施及び各種イベント・大会等への協力事業
会員数 93 団体(約10万人)

情報公開

定款 令和5年6月28日現在
役員名簿 令和5年6月28日現在
社員名簿 会員 93 団体
事業報告 令和4年度
収支計算書 令和4年度 附属明細書
正味財産増減計算書 令和4年度 附属明細書
貸借対照表 令和4年度
財産目録 令和4年度
事業計画書 令和5年度
収支予算書 令和5年度

アクセス

〒162-0844 東京都新宿区市谷八幡町13番地 東京洋服会館6F

電話:03-5946-8791 FAX:03-5946-8792

  • JR市ヶ谷駅下車 3分
  • 都営地下鉄新宿線 市ヶ谷駅下車 3分
  • 東京メトロ有楽町線・南北線 市ヶ谷駅下車 2分